大学入学共通テスト「情報」試作問題(検討用イメージ)と私感

情報処理,Vol. 62, No. 7
「大学入学共通テスト「情報」試作問題(検討用イメージ)と私感」
が刊行されました。

中野由章先生が執筆された解説記事です。

中野 由章
大学入学共通テスト「情報」試作問題(検討用イメージ)と私感
Prototype Questions for the Common Test for University Admissions “Informatics” and My Impressions
大学入試センターが,2020年11月に「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストの『情報』の試作問題(検討用イメージ)について」を発出した.プログラミングについては,Python風の擬似言語で出題されており,Pythonを知らなくても取り組める工夫がされている.「情報デザイン」や「データ活用」については,今後の提案が待たれるところである.試作問題全体を通して,特定領域の知識有無よりも,文章からその文脈を読み取り,論理的に思考して判断するような,広く総合的な問題解決力を問うものが多い.「情報I」や総合的な探究の時間だけでなく,発展的科目である「情報II」の開設も各高等学校において積極的に行われるべきである.
情報処理, Vol. 62, No. 7, pp. 331-335 (2021).