2013年1月26(土)から27日(日)の2日間にわたって、第3回問題試作WG合宿が開催されました。合計10名の大学教員が参加し、5月に実施予定の模試の問題について、熱い議論が行われました。
初日は13:00から、3月3日(日)に開催予定の「情報入試フォーラム2013」や研究会自身の運営についての議論が行われました。3月3日(日)の「情報入試フォーラム2013」の内容については後日アナウンス致しますので、そちらをご覧ください。教科「情報」で入試を受けたい高校生、そのような高校生を抱えている高校、教科「情報」による入試を考えている大学の方々に興味をもって頂けるような、また有用な情報を交換していただけるようなプログラム案が作成されました。
その後、5月の模試で使用する予定の問題について議論が行われました。高校生が現在「情報」で学んでいる内容、4月からの新課程で学ぶであろう内容、大学が欲している人材像等を考慮し、問題の内容や難易度を設定することに細心の注意が払われました。当研究会で検討している問題は、どこかの大学で使用されることを目的としているものではありません。そのため、多くの大学が模試の結果をみて、独自に出題内容や難易度を設定できるように、内容・難易度共に幅広くなるよう注意が払われました。
21:00まで議論を行った後、懇親会が開催されました。懇親会では、高校における教科「情報」の意義、情報学とはそもそも何なのか等、哲学的な話題に花が咲きました。また、参加者は鉄道オタク率が高かったようです。そんな話で夜も更けるまで懇親が深められました。
2日目は8:00から議論が再開され、お昼を挟んで17:00まで試作入試問題についての議論が続けられました。最終的に、おおよその問題の方向性は固めることができました。
5月の模試では、試作入試問題#001と同様な構成の問題、つまり共通問題1問、「情報の科学」に分類される問題2問、「社会と情報」に分類される問題2問の合計5問から成る問題が出題される予定です。模試では、全ての問題が必答となります。多くの高校では「情報の科学」と「社会と情報」のどちらかしか開講されていませんが、受験生がどのような内容を学習しているのか、どの程度の力を身につけているのかを測ることが模試の目的であるため、敢えて両方を必答とすることとしました。
今回の合宿で、おおよその問題の方向性は固まりました。今後、3月に第4回問題試作WG合宿を開催し、問題の精査を行っていく予定です。