「情報科」大学入試実施のためのCBTシステムV2と試行試験

2019年8月17日(土)~19日(月)に
大阪電気通信大学寝屋川キャンパスで開催される
情報処理学会情報教育シンポジウムSSS2019において
「『情報科』大学入試実施のためのCBTシステムV2と試行試験」
の研究発表がされます。

(参考)

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西田 知博,植原 啓介,高橋尚子,中野 由章
「情報科」大学入試実施のためのCBTシステムV2と試行試験
2016年度から3年間にわたり,文部科学省大学入学者選抜改革推進委託事業「情報学的アプローチによる「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発」において,「思考力・判断力・表現力」を評価する「情報科」CBTシステムを開発してきた.ここでは,2018年度実施した試行試験用システムと,大学1年生および高校生を対象に行なった試行試験とその結果を紹介する.2018年度の試験は大学生が111名,高校生が1531名受験した. 試験は小問と大問の2つのパートに分けて実施し,IRTで用いるような 小問で思考力が測れるかの検証を行った.その結果,小問と大問の成績に一定の相関は見られたものの,更に多くの問題を試し,相関の有無を見極める必要があるという結論が得られた.また,大問に関しては,プログラムを作成するのと同等の能力がプログラムのテストを行わせる問題でも測れる可能性があることや,高校の教育内容では取り扱っていない内容でも,問題文を読み解き,間違いを探したり,条件から必要な項目を選択するなどで思考力などを総合的に問う出題が可能であることが伺えた.
情報処理学会 情報教育シンポジウムSSS2019論文集, pp.226-233 (2019).