情報入試フォーラム2013 報告

2013年3月3日(日)に、情報入試フォーラム2013が開催されました。合計83名の大学生、高校教員、大学教員等が参加し、情報入試について意見交換が行われました。

会場全体の様子。沢山の人が参加して、司会者の話を聞いています。
会場全体の様子

大学生・大学院生が4人、大学教員が38人、高校教員が29人、企業・団体等職員が12人
参加者内訳

フォーラムは、情報入試研究会の代表を務める早稲田大学の筧教授による開会挨拶から始まりました。

その後、慶應義塾大学の植原准教授より、情報入試研究会が5月18日(土)に実施を予定している模試についての説明が行われました。会場からは模試の形式、団体受験の方法などに関する質問があり、いろいろな方に興味を持っていただいている様子がわかりました。

午前の部の最後は、筑波大学の久野教授より、昨秋に公開した試作問題#001について1問、1問、問題の意図、解答等について詳しく説明がありました。出題形式に対するコメントや法解釈のような詳細な点まで参加者からご指摘をいただき、昼休みに食い込むまで、非常に深い議論が行われました。

午後は、約10年前から情報入試に取り組んできた愛知教育大学の事例について竹田教授より、今年情報入試を始めた明治大学情報コミュニケーション学部の事例について山崎准教授より、今後情報入試を始める予定の慶應義塾大学総合政策学部/環境情報学部の事例について村井教授より、それぞれお話がありました。アドミッションポリシーからみた情報入試の意義、情報入試を実施する上での難しさ、実際にやってみたときの課題とメリットなどについて議論が行われました。

さらに休憩を挟んだ後にパネルディスカッションが行われました。パネリストは松永賢次(専修大学)、佐久間拓也(文教大学)、滑川敬章(千葉県立柏の葉高等学校)、工藤浩之(電気通信大学・学生)、本原拓也(愛知教育大学・学生)、堀尾篤秀(愛知教育大学・学生)(敬称略)の6名の方々でした。大学教員2名からは情報入試を実施することへの期待と実際に導入することの難しさについて、高校教員からは高校生に情報入試について聞いたアンケート結果について、大学生からはつい最近まで受験生だった立場から情報入試について思うことについてお話があり、その後、会場も交えて非常に活発な議論が交わされました。90分の時間が全然足りないほどの議論でした。

最後に情報入試研究会の共同代表を務める慶應義塾大学の村井教授より、みんなで頑張ろうとの閉会の挨拶で、閉会となりました。