高等学校情報科の指導体制の一層の充実を願う

情報処理,Vol. 64, No. 2
「高等学校情報科の指導体制の一層の充実を願う」
が刊行されました。

中山 泰一
高等学校情報科の指導体制の一層の充実を願う
Request for Improvement of the Situation of Teachers Assigned to Informatics at High-schools in Japan
2018年に高等学校の新学習指導要領が告示され,情報科は情報の科学的な理解に重点を置き,「情報I」と「情報II」が開講されることとなった.同じく2018年に,2025年からの大学入学共通テストで「情報I」が出題される方向性が示されたことから,都道府県市の教育委員会での情報科教員の採用が促進されることとなった.しかしながら,情報科のみを担当する教員(情報科専任教員)が少ない問題がある.情報科専任教員は発展的内容を教える「情報Ⅱ」を開講するためにも必要である.大学における情報科教員の養成はされている.都道府県市の教育委員会には,積極的に教員採用をして,情報科専任教員を増やしていただきたい.
情報処理, Vol. 64, No. 2, p. 73 (2023).