大学入学共通テスト「2浪生」の出願が1.4倍 旧課程終わったのに

朝日新聞2026年1月12日付
大学入学共通テスト「2浪生」の出願が1.4倍 旧課程終わったのに
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17、18日の大学入学共通テストで、2年前の高校卒業生の出願が目立って多い。
今の学習指導要領に沿った「新課程」のテストが始まった前回は、移行措置として「旧課程」のテストもあったが、今回はない。2年前の卒業生にとって不利なはずだが、予備校関係者は別の変更が影響した可能性を挙げる。
大学入試センターによると、今回の志願者数は49万6237人(前回より1066人増)。このうち2年前の卒業生は1万2516人で、前回の1.4倍だった。

同じ既卒生でも「1年前」と「3年以上前」はともに前回並み。現役生は逆に5千人以上減った。
2年前の卒業生は現役時、「新課程」移行を翌年に控えていた。
河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は、一部の科目は翌年だけ「旧課程」のテストも受けられたが、「英語や国語などで変更が予告されるなど、出題傾向が読めない不安から、浪人を避ける傾向が強かったのでは」と分析する。

今回、共通テストはウェブ出願に変わり、卒業証明書が不要になった。母校から取り寄せる必要がなくなり、「周囲に知られず受験できる。過度なプレッシャーにさらされないことも増加の一因と言えそうだ」と近藤さん。現役時の安全志向を後悔し、「今回、大学に在学しながら当時の第1志望などをめざす人が多いのでは」とみる。

また、新科目の「情報Ⅰ」は前回、平均点が69・26点と他の科目より高かった。新課程への不安が薄れた可能性も指摘する。
近藤さんによると、国語の現代文の出題形式が前回、旧来の方式に近かったため、「解きやすいと判断した人が多い可能性もある」という。