全国高等学校長協会 「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストの 出題教科・科目等の検討状況に対する意見」

全国高等学校長協会
「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストの 出題教科・科目等の検討状況に対する意見」
を公表しています。

詳しくは、
http://www.zen-koh-choh.jp/iken/2020/daigaku_center201130.pdf
をご覧ください。

(参考)



(4) 情報

  • 『情報』は新学習指導要領で示された「情報I」の内容を出題範囲とすべきであると考える。

  • 大学入試センターからは、本年11月13日付で検討用イメージとして試作問題が示された。試作問題は、「情報I」で学習する事項に関するものであるが、情報に関する知識の理解の質を聞う問題や、思考力、判断力、表現力等を発揮して解くことが求められる問題としての的確性や妥当性については、現段階では判断できない。また、実施のためには、「情報I」の教科書との乖離のないように留意いただいた適切な出題であることが最も重要であり、問題の作成が確実にできるということが担保され後に、決定するべきであるという意見もある。実施を急いだ結果、大きな混乱が起こることのないように慎重な対応を望む声も多い。

  • 専門学科では、学習指導要領に「専門教科・科目の履修によって、必履修教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては、その専門教科・科目の履修をもって、必履修教科・科日の履修の一部又は全部に替えることができること。」という記述があり、「情報I」を専門教科の情報処理等の科日で代替させる場合が多いと考えられる。専門学科では、こうした科目の内容と「情報I」で学習する内容が合致していないことから、不安を抱いている学校がある。

  • 学校設置者側に起因する課題として、情報科を指導する教員の配置が十分でない地域があり、こうした地域からは「情報I」が出題科日となることに懸念の声がある。

  • このように、「情報I」を出題科日とするためには解決すべき事項が多い。「情報I」は、こうした課題を速やかに解決した上で出題科目として実施すべきであると考える。



「試作問題(検討用イメージ)」の冒頭にある注意書きをよくお読みください。