情報Iにおけるプログラミング言語の選択が大学入学共通テストの解答に及ぼす影響

情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」,Vol. 9, No. 1
「情報Iにおけるプログラミング言語の選択が大学入学共通テストの解答に及ぼす影響」
が刊行されました。

井手 広康
情報Iにおけるプログラミング言語の選択が大学入学共通テストの解答に及ぼす影響
The Effect of Programming Language Selection in Information Study I on the Answers to the Common Test for University Admissions
令和4年度から始まった「情報I」の教科書にPython,JavaScript,VBA,Scratchの4つのプログラミング言語が使用されたことから,多くの高等学校がいずれかのプログラミング言語を使用して授業を行うことになる.本研究では,クラスごとに4つのプログラミング言語を使い分けて同じ授業内容でプログラミング教育を実践し,最後に大学入学共通テスト「情報」サンプル問題(第2問)を全員に解答させた.サンプル問題の解答結果や事後アンケートの結果から,どのプログラミング言語を授業で使用していても,大学入学共通テストの解答に大きな影響を及ぼす可能性が低いが,各プログラミング言語が持つ特有の表記や仕様により,少なからず解答に影響が生じていることが明らかとなった.
情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」, Vol. 9, No. 1, pp. 1-10 (2023).