国立大学協会入試委員会「平成30年度告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストにおける出題科目『情報I』の経過措置についての意見」

文部科学省のウェブページに
大学入学者選抜協議会(第7回)配布資料が掲載されています。

「【参考資料4】『情報I』の経過措置についての関係団体からの意見」では
国立大学協会入試委員会の「平成30年度告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストにおける出題科目『情報I』の経過措置についての意見」が示されています。

(参考)


令和3年8月25日

平成30年度告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストにおける出題科目『情報I』の経過措置についての意見

国立大学協会 入試委員会

大学入試センターから令和3年7月26日付で依頼のあった「平成30年度告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストにおける出題科目『情報I』の経過措置について」(入試セ企第44号)について、各国立大学に意見照会を実施し、回答を取りまとめた。大学入試センターから提示された A案、B案についての意見は以下のとおりである。

【A案について】
以下の条件を満たした上で実施される場合には、「適当である」と考えられる。

  1. 旧教育課程「情報」に対応した経過措置問題(以下、『旧情報』)については、旧教育課程における教科「情報」の選択科目である、「社会と情報」「情報の科学」いずれの履修者も回答できるような問題内容、あるいは選択問題の設定が行われること。

  2. 『旧情報』と『情報I』との間で難易度に差が出ないような作問がなされること。なお、『旧情報』と『情報I』で一定の平均点差が生じた場合には、得点調整が実施されること。

  3. 現在旧教育課程を履修している高校生に対して、令和7年度入試においては、現在大学共通テストで出題されていない『旧情報』および『情報I』が出題されることについて、十分な説明がなされること。

【B案について】
国立大学協会として統一的な対応を示すことについては、『情報I』を課す場合に、新教育課程履修者、旧教育課程履修者双方にとっての公平性・公正性を担保しつつ、旧教育課程履修者が不利とならないような配慮方法を提示することは困難である。
各大学の個別の入学者選抜において、旧教育課程履修者に対して不利益にならないような配慮を実施することは、アドミッション・ポリシー等に応じて判断することであるが、大学共通テストにおいて、『情報I』を出題するにあたっての旧教育課程履修者に対する経過措置は、国・大学入試センターが責任を持った対応を行うべきである。