高等学校共通教科情報科の知識体系に関する一考察

情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」,Vol. 8, No. 3
「高等学校共通教科情報科の知識体系に関する一考察」
が刊行されました。

赤澤 紀子,赤池 英夫,柴田 雄登,山根 一朗,角田 博保,中山 泰一
高等学校共通教科情報科の知識体系に関する一考察
Study on the Body of Knowledge for Subject of Informatics at High Schools in Japan
2022年度より,高等学校の「共通教科情報科」は,必履修科目の「情報I」と選択科目の「情報Ⅱ」が設置され,すべての高校生が,プログラミングなどを含む情報の科学的な理解を主とした「情報I」を履修することになる.また,2025年度入試から「情報I」が大学入学共通テストで出題されることが正式に決定された.これにより,各大学の個別入試においても入試科目に「情報」が設置される可能性が増してきた.大学入学試験として情報を出題するためには,大学など出題する側と,受験する高等学校側で,出題内容や範囲,用語などの共通な知識体系が必要となる.しかし現在はまだ,「情報科」の知識体系は明確に定められていない.そこで,本研究では,知識体系の明確化を目標として,「情報I」の教科書で用いられる用語から知識体系に関する考察を行う.
情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」, Vol. 8, No. 3, pp. 19-34 (2022).