大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討 ~出題範囲による解答傾向の差異などに焦点をあてたEMIU情報模試2024夏の結果分析~

2024年12月7日~8日に福井県国際交流会館とオンラインで開催される
第177回コンピュータと教育研究会 において
「大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討 ~出題範囲による解答傾向の差異などに焦点をあてたEMIU情報模試2024夏の結果分析~」
の研究発表がされます。

(参考)

谷 聖一, 植原 啓介, 辰己 丈夫, 西田 知博, 角田 博保, 筧 捷彦, 高橋 尚子, 中野 由章, 中山 泰一, 萩原 兼一, 坂東 宏和, 安田 豊
大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討 ~出題範囲による解答傾向の差異などに焦点をあてたEMIU情報模試2024夏の結果分析~
大学入試を念頭において,(1) 一般的な大問中問による学力評価手法,(2) IRTを想定した多肢選択による学力評価手法,(3) CBTを前提とした出題方式による学力評価手法の開発を行っている.その基礎的なデータを収集するため,IRTを想定した多肢選択による学力評価手法及び一般的な大問中問による学力評価手法を検討し,実際に問題を作成し 2024年6月・7月に「EMIU情報模試2024夏」として高校生を対象としたCBTによる模擬試験を実施した.この模擬試験の出題分野は,「プログラミング」および「データ分析」とした.学習指導要領では,「プログラミング」は「(3) コンピュータとプログラミング」の「アルゴリズムとプログラミング」の部分に相当し,「データ分析」は「(3) コンピュータとプログラミング」の「モデル化とシミュレーション」の部分「(4) 情報通信ネットワークとデータの活用」のデータ活用の部分に相当する.今後の研究の基礎とするため,一般的な大問中問による学力評価手法による出題では,CBTでの実施ではあるが共通テストなどで採用されているマークシートによる出題を前提とした作問を行った.本報告では,「プログラミング」に関する問題と「データ分析」に関する問題の解答傾向の差異などにも注意を払いながら,結果を分析する.
情報処理学会コンピュータと教育研究会報告, 2024-CE-177-6 (2024).