大学入学資格検定 平成8年度からの受検科目の改正等

文部省内生涯学習振興研究会(編)
大検ガイドブック:受検手続きと試験問題(平成8年度版)
平成8年度からの大学入学資格検定の受検科目の改正等についての説明がされています。

大学入学資格検定の新たな選択科目として「情報関係基礎」を設けることが記載されています。

大学入学資格検定規程等の一部を改正する省令(平成8年2月21日文部省令第2号)は、 官報 平成8年2月21日(号外第29号)をご覧ください。


大学入学資格検定は平成16年度まで実施され、平成17年度に高等学校卒業程度認定試験に移行しました。
大学入学資格検定において平成8年度から平成16年度まで「情報関係基礎」が出題されました。

令和8年度から高等学校卒業程度認定試験において「情報」が出題されます。

(参考)
  • 高等学校卒業程度認定試験「情報」のサンプル問題の公表について
    https://jnsg.jp/?p=5929

  • 日付から曜日を計算 ─ 高等学校卒業程度認定試験「情報」のサンプル問題
    https://jnsg.jp/?p=6088

ⅱ 平成8年度からの受検科目の改正等

(ア)受検科目の改正の概要

高等学校の新教育課程(平成6年4月1日以降第1学年に入学した生徒から適用)の実施に伴い,新教育課程に準拠して受検科目(28科目,従前は20科目)を定めています。

従前の受検科目と異なる点は次のとおりです。

①「世界史」「日本史」「地理」「物理」「化学」「生物」「地学」を,それぞれ「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「物理ⅠA」「物理ⅠB」「化学ⅠA」「化学ⅠB」「生物ⅠA」「生物ⅠB」「地学ⅠA」「地学ⅠB」としたこと。

②「数学Ⅱ」を「数学Ⅱ・数学A」とし,「数学Ⅱ」同様選択問題としたこと。

③「家庭一般」を「家庭」とし,従前は選択科目であったものを,必ず受検しなければならない科目とし,高等学校学習指導要領に定める「家庭一般」「生活技術」「生活一般」に共通する内容としたこと。

④必ず受検しなければならない科目は高等学校学習指導要用に定める必修科目とすることから,従前の4科目又は5科目から,8科目又は9科目となったこと。
 ただし,保健体育及び芸術に係る科目は従来どおり除いたこと。

⑤選択科目は,高等学校学習指導要領に準拠して定めたこと。
 ただし,学習指導要領に定める科目の他に,新たな選択科目として「情報関係基礎」を設け,学習指導要領に定める「家庭情報処理」「農業情報処理」「情報技術基礎」「情報処理」「水産情報処理」及び「看護情報処理」に共通する内容としたこと。

⑥選択すべき科目数については,従前,7科目を選択することとされていたものを3科目を選択して受検することとしたこと。

⑦合格に必要な科目数は上記④と⑥を合わせた11科目又は12科目となるが,これは従来どおりであること。