高校の情報科教員「正規免許なし」今年は4%まで減少 文科省調査

朝日新聞 2023年12月27日付
「高校の情報科教員『正規免許なし』今年は4%まで減少 文科省調査」
が掲載されました。

(参考)
  • 高等学校情報科における教科担任の現状,
    情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」, Vol. 3, No. 2, pp. 41-51 (2017).
    https://jnsg.jp/?p=2322

  • 毎日新聞 2015年10月29日付
    「『情報』教員 3割専門外 高校必修、例外的免許を多用」
    https://jnsg.jp/?p=4813

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教科「情報」の正規免許を持たない同科の担当教員が全国の公立高校に何人いるか文部科学省が調べたところ、今年5月1日時点で担当教員全体の4・4%にあたる192人だった。前年同期の796人(16・7%)から大幅に減ったが、当初の見込みほどは減っておらず、同省は「来年度こそゼロにしてもらいたい」として、改善を求めている。

大学入学共通テスト「情報I」スタートまで1年
プログラミングなどを学ぶ同科は専門免許を持つ教員の配置が少ない自治体があり、教える態勢の地域格差が問題となっていた。新学習指導要領(2022年度の高1から順次適用)では、プログラミングやデータ活用などを学ぶ必修科目「情報I」と発展的な選択科目「情報II」に再編され、「情報I」は25年1月の大学入学共通テストにも導入される。こうした状況を受け、同省は各教育委員会に対し態勢強化を求めてきた。

「正規免許なし」多い県は……
免許外、臨時免許の担当教員が最も多かったのは長崎県で、33人(免許外23、臨時10)。以下、栃木県16人(免許外5、臨時11)▽山梨県15人(免許外11、臨時4)▽高知県14人(免許外12、臨時2)▽千葉県11人(免許外10、臨時1)▽和歌山県11人(免許外9、臨時2)と続いた。