情報活用能力の抜本的向上に向けて

情報処理2026年1月号
情報活用能力の抜本的向上に向けて
が刊行されました。

 

登本 洋子
情報活用能力の抜本的向上に向けて
令和7年9月に中央教育審議会教育課程企画特別部会がまとめた論点整理では，「情報活用能力の抜本的向上」が次期学習指導要領改訂の柱の1つとして示された．生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な進展を踏まえ，情報活用能力は単なる技能ではなく，各教科や探究的な学びを支える基盤として再整理されつつある．特に注目すべきは，小学校の「総合的な学習の時間」に「情報の領域（仮称）」が付加され，中学校の「情報・技術科（仮称）」，高等学校の「情報科」へと体系的に連続する構造が示された点である．本稿ではその意義と今後の方向性について概観する．
情報処理, Vol. 67, No. 1, pp.22-25 (2026).