未来投資会議における大学入学共通テストに情報の試験を入れる方針に賛同する提言について ―大学情報教育体系化の必要性―




情報処理,Vol. 59, No. 9
「未来投資会議における大学入学共通テストに情報の試験を入れる方針に賛同する提言について ―大学情報教育体系化の必要性―」
が刊行されます。

(参考)

  1. 情報入試のすゝめ
  2. 高等学校情報科における教科担任の現状

 

 

萩谷 昌己
未来投資会議における大学入学共通テストに情報の試験を入れる方針に賛同する提言について
―大学情報教育体系化の必要性―
On the Proposal to Agree with the Policy of Including Informatics I in the Common University Entrance Examinations at the Future Investment Meeting
– Necessity of Systematization of University Informatics Education –
2018年6月の「第16回未来投資会議において示された大学入学共通テストに「情報I」の試験を入れる方針に賛同します」と題する本会の提言の意図に関して解説する.特に,この提言が決してIT産業のためだけではなくて,日本社会全体の発展を意図したものであることを述べる.そして,高等学校の情報科の現状について述べるとともに,大学入学共通テストに「情報I」を入れるためには,大学の多くの専門分野が情報科の素養を求める状況が不可欠であることを指摘する.最後に,一般情報教育および専門基礎教育の中の情報教育を体系化し,高校の情報科との連続性を明確にする必要性について説く.特に,応用情報学の体系化について述べる.
情報処理, Vol. 59, No. 9, pp.778-781 (2018).