日本産業技術教育学会 「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストへの『情報』の出題について」

日本産業技術教育学会
「平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストへの『情報』の出題について」
を公表しています。

詳しくは、
https://www.jste.jp/main/teigen/210201_sisaku.html
をご覧ください。

(参考)



令和3年1月28日

大学入試センター試験企画部試験企画課 御中

一般社団法人日本産業技術教育学会
会長 村松 浩幸

平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した大学入学共通テストへの『情報』の出題について

1.本学会の意見
本学会は,高等学校共通教科情報科についての試験を,大学入学共通テストの重要な一部として実施することは,情報技術の重要性がこれまで以上に増大する今後の社会において,たいへん重要であると考えます。本学会は,文部科学省にもその実施の賛意と共に,同試験が円滑に実施できるように,高等学校共通教科情報科の授業の充実および小・中学校の情報教育の充実についてまとめた「高等学校共通教科情報科の大学入学共通テストでの実施に関する提言」を提出いたしました。試作問題は,文理問わず学ぶ共通教科情報科の問題として適切であると考えます。貴センターにお かれましても,「情報」の試験の実施および,より良い問題作成に向け,さらにご尽力いただけるよう,お願いいたします。

2.本学会員からの意見

  • 「情報」の共通テストでの科目採用はかねてからの悲願であり,大いに賛同いたします(複数)。
  • 試作問題は,文理問わず学ぶ共通教科情報科の問題として,難易度や分野等,適切であると考えます。
  • 試作問題を拝見しての意見です。
    1. 全体的として,難易度や量的なバランスが取れていると思います。
    2. 内容のカテゴリーによって,知識的穴埋めが多くなっている印象を受けました。
    3. 情報を統合的に捉えるために,各内容の複合的設問が欲しいと思いました。
    4. 高校教育課程を十分把握していませんが,情報の読み解きやメディア論的な設問が弱いと思いました。
  • これまでの数学の出題とは異なるデータサイエンスの内容に関する出題は,大学での入試科目の採択にもつなげやすいと考えます。
  • 第8問は,情報通信ネットワークの内容と統計内容とを組み合わせた総合的な問題であり,数学や情報関係基礎との違いも感じ取れる 問題であった。こうした問題をさらにブラッシュアップし,情報ならではの出題が出されることに期待したい。
以上



「試作問題(検討用イメージ)」の冒頭にある注意書きをよくお読みください。